フリーメイソンのオープンハウスに行ってきたよ
東京タワーがそびえ立つ六本木、普段は美術館に行く以外はなかなか訪れる機会のない場所ですが、今回は特別なイベントのために足を運びました。
ここには東京グランロッジというフリーメイソンの日本支部があり、今日はオープンハウスという一般公開イベントが開催されています。
公式サイトからの公募で、無料で誰でも入れるとのことで、30人の枠に200か300人の応募があったらしいです。定員を拡げたのか、実際は60人〜70人いましたね。
ちょっと厳重なIDチェックを済ませて中に入ると、まず玄関ホールのステンドグラスに驚かされます。
そして「こちらに整列してください」と案内された先頭にはフリーメイソンマークが上部に取り付けられた錫杖のようなステッキ?を持った男性がいます。雰囲気抜群です。
錫杖を掲げた男性に導かれ地下2階まで降ります。
階段の踊り場にもよく分かんない絵画。
そして地下2階のブルーロッジと呼ばれる講堂のような部屋に通されます。
集まった人々を見ると30代から40代の日本人男性が半数以上です。外国人もチラホラ。
フリーメイソンは女性は入れないのですが、私を含め女性も何人かいましたね。
まず天井を見上げて驚く。星が散りばめられています。カリオストロの城みたいだ。
そして祭壇?のようなもの。
これらの内装に驚いていると、すぐにプログラムの説明が始まります。
まずはスライドを使ったフリーメイソンの歴史や活動内容の講義。
次に過去のグランマスター(日本のフリーメイソンで一番えらい人)のスピーチ。
最後に建物内の見学ツアーです。
最初のスライドを使った講義では、まずフリーメイソンの中の偉い人である高須クリニック院長がTwitterでオープンハウスの存在を呟いたところ予想以上に反響が大きくオープンハウス希望者も増えてしまいましたね、ソーシャルメディアはすごいですね、と言ったジョークで導入。
それから、世間一般というかオカルトマニアの間で広まっているフリーメイソンの誤解を解く解説が始まります。
・フリーメイソンは秘密結社ではない
→日本でそういうイメージがついてしまったが、ただの慈善団体だ。
・フリーメイソンは勧誘を一切しない
→すべて任意です。
・宗教、政治の話は禁止されている
→だからフリーメイソンが世界制服を企んでいる、というのは嘘
・名士や資産家しか入れない。
→入会金と年会費が払える経済状況ならOK
などなど。
ためになりました。
主な活動内容は、
勉強会を開き個人を磨くこと、
炊き出しや被災地支援などのチャリティーなど。
ほんとに慈善団体なんです。
あと、フリーメイソンは信仰心を持たないといけないという規則がありますが、ここでいう信仰心というのは「自分以上の存在を信じるかどうか」ということらしいです。
だから、フリーメイソン入会に際しては、どの宗教かは聞かれません。
超越した何かの存在を信じていたらいいのです。
もしかしたら「イデアを信じています」とかでもいいかも知れません。
さて館内の見学です。
グランマスターの部屋に入らせていただきました。
歴代グランマスターがずらり。
前室のお菓子コーナーにセブンのミルクたっぷりとろりんシューが置いてあります。なんだか現世的です。
甘党のメイソンがいるんでしょうか。かわいいですね。
壁にもよく見るとメイソンのマーク。ディズニーランドの隠しミッキーみたいですね。凝った作りです。
一周して先ほどのブルーロッジに戻ります。
ここではブルーロッジの解説。
青を基調とした室内に、幾何学的なデザインの絨毯、天球儀と地球儀。
幾何学模様に意味があるのかと質問させて頂きましたが、笑顔でお答えできませんとのこと。やはり秘密結社の匂いが…
実は全部メイソンの歴史の中で育まれた深い意味があるらしいですが、メイソンの中でも階級が上の人しか知らないそうです。
ドアノッカーだってこんなんです。
以上でプログラムが終わりです。
みなさんお話上手で気さくな方が多く、楽しく見学することができました。
私見としては、宗教や政治と離れた行動規範や信条の共有の場なのかなと思いました。
フリーメイソンの方も、こういったイベントを通してどんどん発信していきたいとのことで、オープンハウスの内容もTwitterインスタfacebookブログオールOKらしいです。
またそのうち企画があるようなので、興味のある方は、ぜひ行ってみてください。
公式サイト
http://www.grandlodgeofjapan.org/index.html